マンションのパンフレットに「二重床」という言葉を見かけたことはありませんか?これは「乾式二重床」のことを意味しています。乾式二重床とは、防振ゴムのついた支持脚で床パネルを支える床仕上げ構造であり、多くのマンションで採用されています。
乾式二重床は、以前は[置き床]とも呼ばれていました。文字通り、コンクリートスラブの上に置くだけの床だったのです。置くだけで大丈夫?との不安もありますが、部屋の周囲を角材を組み合わせた際根太で固定していたため、問題はありませんでした。しかし、この在来際根太が上の階から下の階へ音を伝える原因と判ってから、際根太は使わなくなり防振システムネダを使うことが多くなってきました。すると、二重床はどこにも固定されていないため動きやすくなりました。そこで、この問題を解決するために生まれたのが[固定床]です。このように、現在の乾式二重床には[置き床]と[固定床]があるのです。
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